不朽の傑作『JJM・女子柔道部物語』角田夏実が示した 柔道の真髄!

目次

1. 2026年、冬の旋律の中に響いた「一本」の余韻

2026年1月末。街にはイタリア・ミラノでの冬季五輪開催を待つ高揚感が漂い、氷上のアスリートたちへ視線が集まり始めたころ。日本のスポーツ界に、一つの時代の区切りを告げるニュースが飛び込んできました。

パリオリンピック金メダリスト・角田夏実、現役引退。

31歳という、軽量級では異例とも言える年齢まで第一線を走り抜け、あばら骨が浮き出るほどの過酷な減量を乗り越えて掴み取った世界の頂点。彼女が畳の上で見せた、あの芸術的な「巴投げ」と、そこから流れるように決まる関節技の美しさは、柔道を知る者も知らない者も等しく釘付けにしました。

引退会見で見せた彼女の晴れやかな笑顔を眺めながら、私は静かに、かつて自分が柔道着に袖を通した日のことを思い出していました。

かつてテレビ画面の中で一条直也が放った「二段投げ」に胸を熱くし、桜木健一さんの熱血に憧れて畳に上がったあの日々。高校まで柔道に打ち込み、真っ白な道着が汗と涙で重くなる感覚を知る者として、角田選手が体現した「技の理(ことわり)」と「不屈の精神」は、単なる勝負を超えた、柔道という文化そのものの輝きに見えたのです。

「柔道は家族」――。  彼女が残したこの言葉は、過酷な勝負の世界の裏側にある、競技への純粋な愛を物語っています。

今、日本中に広がる「角田ロス」、そして彼女を通じて生まれた柔道への新たな興味。この記事では、元柔道部員である私が、熱量を込めて「時代が変わっても色褪せない、至高の柔道漫画」を紐解いていきます。

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角田夏実が証明した「柔よく剛を制す」の現代形

角田選手のキャリアを語る上で外せないのが、52kg級から48kg級への「階級変更」という大きな決断です。

当時の52kg級には阿部詩選手という絶対的な女王が君臨していました。そのままの階級で挑み続ける道もありましたが、彼女は「オリンピックで金メダルを獲る」という夢のために、より過酷な減量を伴う48kg級への転向を選びました。

身長161cmという、48kg級では突出した長身。筋肉を削り、体力を維持しながら体重を落とすその過程は、まさに自分自身との果てなき戦いだったはずです。しかし、その「執念」があったからこそ、私たちはあの、相手が分かっていても防げない究極の巴投げを目撃することができたのです。

深掘り】『JJM 女子柔道部物語』:三五十五の再来と、畳の上の真実

そんな角田選手の「執念」と「技術」を、これ以上ないリアリティで描いているのが、小林まこと先生の『JJM 女子柔道部物語』です。

「三五十五」登場に、思わず吹き出す

私がこの作品を読み始めて、思わず声を上げて笑ってしまったシーンがあります。それは、あの伝説の主人公、三五十五(さんごじゅうご)が姿を現した瞬間です。

以前、私のブログでも紹介した[『柔道部物語』の記事]で語った通り、三五十五といえば、あの「3×5=15」という名前のインパクトとともに、数々の名勝負(と迷シーン)を生んできた男。  

そんな彼が、本作では指導者として、あるいは物語の重鎮として登場します。前作からのファンにとっては、懐かしさと同時に「相変わらずの小林節」が炸裂する展開に、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。この「新旧のリンク」こそが、単なるスポーツ漫画を超えた深みを与えています。

経験者が唸る「あるある」と「リアル」

 小林先生の描写は、経験者の目から見ても「妥協」が一切ありません。

  • 足の指の踏ん張り: 技をかける瞬間、畳をギュッと掴む足の指の形。これこそが柔道の本質です。
  • 減量のリアル: 角田選手も直面した「あと数百グラム」との戦い。道着を着て走り込み、唾液一滴すら惜しむあの描写は、経験者なら胃が痛くなるほどの共感を覚えます。

主人公・神楽えもが、初心者から世界の頂点へと駆け上がっていく姿は、まさに角田選手が歩んだ「遅咲きのシンデレラストーリー」と重なります。「柔道は、理(ことわり)が分かれば勝てる」。その真実を、これほど面白く、かつ熱く教えてくれる作品は他にありません。

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併せて読みたい!魂を震わせる柔道マンガの金字塔

今回の「角田×JJM」の物語に深く心動かされたなら、ぜひ以下の作品もチェックしてみてください。これらについては、後日また圧倒的な熱量で単独記事を作成する予定です。

『YAWARA!』(浦沢直樹)

女子柔道を「文化」にまで高めた金字塔。角田選手が見せた「芸術的な柔道」の源流は、猪熊柔の一本背負いにあるのかもしれません。

『もういっぽん!』(村岡ユウ)

「柔道が好き」という純粋な心を、現代の感性で描いた傑作。引退会見で「柔道は家族」と語った角田選手の心境に最も近いのが、この作品です。

  • [あわせて読みたい:『もういっぽん!』徹底解説記事へ(近日公開予定)]

結び:受け継がれる「柔道一直線」の精神

かつて、一人の少年がテレビにかじりつき、桜木健一さん演じる一条直也の姿に夢を見ました。  その少年――ロサンゼルス五輪金メダリストの斉藤仁氏は、後に自らの夢を叶え、憧れの桜木さんにメダルを見せて喜びを分かち合いました。

物語が人を動かし、人が歴史を作る。  そのバトンは今、角田夏実という一人の天才を経て、この記事を読んでいるあなたへと手渡されようとしています。

柔道は、礼に始まり礼に終わる。  角田選手、本当にお疲れ様でした。そして、素晴らしい夢をありがとうございました。

 【次回予告:伝説の幕開け】  次回は、五輪金メダリストをも突き動かした伝説のドラマ、そして漫画。『柔道一直線』を徹底解説します。足ピアノ、地獄車、そして若き日の松田優作……。今では考えられない「魔技」と情熱の世界へ、あなたを誘います。お楽しみに!

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